orslowのペインターに歓喜


今から17年前(当時高校2年)、ヴィンテージジーンズブームに感化された私は少ないバイト代をためて4万円のリーバイス66前期モデルを購入。


ありがちな話だけど、そのジーンズは母親の善意により、私に許可なく大量の洗剤を使って勝手に洗濯され、穿きこむ前にかなりの色落ちを遂げてしまった。このときばかりは母親に対して猛烈に憤怒したが、ジーンズの価値なんてどうでも良いと思っている母親に逆切れされ、私はその晩、枕を濡らしたのであったが、今となってはよき思い出だ。


それから数年置きにヴィンテージジーンズを購入してはヤフオクで売ってをくりかえし、現在手元にお気に入りのジーンズが一本しかないので、そろそろ新しいジーンズが欲しくなってきた。ドル安だし、あわよくば4,5万で状態の良いタイプもんの501が買えればなんて期待を胸に知人が経営している柏の古着屋まで足を運んでみたけれど、数年前より2〜3万相場が上がっているではないか。


「冬のボーナスを持って出直してきます」と店長に伝え、寂しく店を後にした。



初期パンクのレア盤はパンクブームの衰退とともに驚愕するほど値崩れしたけど、ヴィンテージのジーンズなんて需要が殆どないのに、ジーンズバブル時(90年代)と比べてもさほど値崩れしていない事実がたいへん興味深い。コレクターと相場のバランスについて、音楽や漫画、その他のカルチャーをひっくるめて考察してみるのも楽しいかもと思ったけど、知識のなさと、表現力のなさを露呈するだけなので、やめておくことに。


結局ヴィンテージ購入は諦めたけど、どうしてもジーンズが欲しくてレプリカを検索していたら「orslow」という国産のブランドを知る。調べてみて分かったけど、凄い有名なブランドなんですね。

http://www.orslow.jp/



色味が加工されているから判別しにくいけど、素敵な雰囲気。




ジーンズを購入する予定だったけど、結局私が購入したのはペインターパンツ。写真とは違って、ステッチがピンクのペインターを購入。質感といい色落ちといいヴィンテージにかなり近い。悦に浸りながら舐め回すようにペインターパンツを眺める私に対して、妻からの冷たい視線を感じたが、そんなもんまったく気にならないぐらい、満足な一本。




参考までにこちらが60年代のヴィンテージ。
http://vintage.matin.jp/?pid=18432714