腕を出す2つの穴と頭を出す1つの穴、そして体を出す一つの穴があるシャツが私は好きだ

毎日違うTシャツを着続ける男
http://d.hatena.ne.jp/sun_ra47/20130423

去年書いたブログですが、
さっき人気はてブを見てたら、
あのオッサン、VICE Japanで紹介され話題になっているようです。
オッサンの名前はイサック・ウォルターといい、
MySpaceで働いているらしい。


[インタビュー]3000枚以上を収集 バンドTシャツしか着ない男
http://www.fashionsnap.com/the-posts/2014-10-08/minorthread/


このインタビュー記事がなかなか面白かったので、
印象に残った箇所をメモりつつ、自分の過去と照らし合わせてみたりと。


では早速一番初めに買ったTシャツについて教えてもらえますか?

との問いに、確かではないんだけど、DEVOのTシャツじゃなかったかな。と答えていました。


わたしが初めて購入したバンドTシャツは、
高校一年の遠足?のような学校行事で上野に行った際、
アメ横センタービルに当時あった、
BLACKというバンドT専門店でみつけたMINOR THREATのTシャツ。
数年後に白鳥くんにあげてしまったけど、
画像検索してたらショックを受ける。



なにこの値段w


なんか他に面白いのないかな?
と思い、まったく着てない引き出しを漁ってたら、
こんなのも出てきました。



SUNNY DAY REAL ESTATEのTシャツ。
正直、デザインというかレイアウトがダサいので、
あまり気に入ってなかったから、
スウェットの下によく着てたな。



画像ボケてるけど、バックプリントはかっこよかった。
バンドのロゴとSUB POPのマークも入ってたし。

これまでで最も長持ちしているのはどのTシャツですか?

との問いにはDescendentsと答えています。


わたしはおそらくこれ。

今でもたまに着てるけど、
15年以上前に友達からもらった一枚。
PUSHEADのデザインが秀逸なTHRASHERのTシャツ。


ブログの中で、このプロジェクトの醍醐味はアーカイブしていくプロセスにあると書いていましたが、これまでで最もグッと来たTシャツの思い出はどういったものですか?

刺激を受けたライブで手に入れたTシャツは全部感慨深いものがあるね。説明するのは難しいんだけど、それぞれにたくさん思い出が詰まっているんだ。そんな中でライブには行ってないんだけど、思い出深いTシャツが1枚ある。それはNOFXの「Cokie the Clown」(※5)のTシャツで、バンドのフロントマンのファット・マイクとテキサスのオースティンでずっと一緒に遊んでいた頃を思い出させてくれるんだ。彼は本当に自分に馬鹿正直に生きているんだよね。彼にとっては普通のことなんだろうけど、僕にとっては何もかもが初めての経験だった。SXSW(※6)でのライブ中に小便の入ったテキーラのショットを観客に配ったりなんかしてね(笑)

それからスミスの「Strangeways, Here We Come」(※7)のTシャツも思い出深い1枚。ガキの頃にこのカセットがずっと車の中にあって、デッキの中にずっと入ったままになっていたんだ。学校の行き帰りに本当にずっと聴いていたんだ。文字通りテープが擦り切れるまで聴いていたよ。だからこのアルバムを聴いたら学校に車で向かっているような気分になるし、Tシャツを見ただけで当時の車内の匂いとか通学路の景色が自動的に頭に浮かんでくるんだ。


どうでもいいけど「アーカイブしていくプロセス」っていう言いかた、かっこいいな。
レコードもそうだけど、どこで、だれと、どんなシチュエーションでTシャツを購入したか、
意外と記憶に残っているものよね。


良いTシャツを作る特定のブランドはありますか?

僕は厚手で襟の大きいシャツを好むちょっと古い世代の人種。まあ最近の若い子はどんなTシャツがいい品質なのかを理解していると思うよ。50%が綿で50%がポリエステルというものが一番品質がいい。僕はFruit of the Loom(※10)のTシャツが一番好みなんだよね。アメリカンアパレルのTシャツなんてのと比べると全然モノが違う。そういうTシャツはやっぱり20年経ったときにヴィンテージ品のような見た目にはならないから。ヨレヨレに伸びてダサくなっちゃうからね。

アメアパの質感、私は好きだけど、
厚手でリブがしっかりしているボディはたしかにヨレヨレになりづらい。


ルール?「ライブ当日にはそのバンドのTシャツを着ない」、ルール?「現場で買ったTシャツをすぐ着ていけない」みたいな感じなんですが。

日本人だったら、このルール守るの無理でしょ。
フェスとかに行くと、速攻でみんなそのフェスのTシャツに着替えてるし。

昔のものがいいってわけでもない。腕を出す2つの穴と頭を出す1つの穴、そして体を出す一つの穴、この3つがあるってことだけが80年代のTシャツ作りの唯一の決まりだね(笑)


最後にこの表現が一番感銘を受けました。
正確に言うと、穴は4つあるけど、
こういう冷静な着眼点での表現方法って、
意外と気づくことができない。