部屋の模様替え

サンラが亡くなってまだ一日。

寝ても覚めてもヤツのことしか思い浮かばない。
妻は四六時中、目に涙を浮かべている。
これほどの喪失感に襲われたのは生まれて初めてかもしれない。



今日はサンラのケージを片づけたのだが、いつもの癖でついついラックに目がいってしまうので、気分転換も兼ねて部屋の模様替えをした。
片づけのために色々と整理していたら、封を開けたばかりの乾燥リンゴや、まだたくさん残っているトイレ砂、封を開けていない牧草二袋などを目にし、なんとも言えない気分になってしまった。生きるために必要なものは当たり前のようにそこにあるのに、肝心なアイツがそこにはいない。

どちらを選んでも後悔することになるとは思っていたけど、病院での私の判断がいまだに悔やまれる。


動物病院の先生に2パターンの治療方法を説明され、ひとつは利尿剤等が入った点滴を打って、夕方まで病院の酸素室に預ければ20%の可能性で助かるかもしれないと言われ、もうひとつは薬を飲ませて自宅治療させる方法でこの場合は5%ぐらいと言われたので、私は少しでも可能性の高い手段を選んでしまった。

しかし、結果的にサンラはなれない点滴を打ったことにより、おそらくショック死してしまった。
ウサギは身の危険を感じると自ら命を絶つことができる動物らしく、手術前に亡くなってしまうウサギが多くいる事実は知っていたけれど、まさかサンラに限ってそんなすぐに亡くなるとは私も妻も予測していなかったし、ヤツは絶対に死なないという変な安心感を勝手に抱いていたのだが、実際はそう楽観的に思うことで平静を保とうとしていただけに過ぎなかった。「サンラを動物病院に向かえに行く夕方まで何して時間を潰すか?」そんな話をしていたときにあっさりとヤツはこの世からいなくなってしまった。私と妻にはたくさんの未練と後悔が残っているが、これは一生私たちの記憶から消えない思いになるだろう。



ラックの上段には、お世話になった動物病院から花が送られてきたから、ヤツの好物のお菓子と一緒に飾らせてもらった。
じめじめした内容のブログが続いてしまったけど、これからはいつものような内容の薄いブログを更新していこうと思うので、当ブログを読んでくださっている皆様、引き続き本年も宜しくお願いいたします。


Fountains Of Wayne - Sink To The Bottom