アヴリル地獄
駅から会社まで歩いている途中にさ、
シュシュとかヘアゴムとか扱っているお店の前を通るんだけどさ、
そのお店が路面店なもんだからさ、
店内BGMがいつもダダ漏れしてんだよな。
そんで、そのお店のBGMがよ、いつもavril lavigneなんだってさ。
無駄に近田春夫(Hoo! Ei! Ho!)っぽい言い回しにしてみたけど、とくに意味はございません。最低でも何百回かはそのお店の前を通っているんだけど、絶対にBGMがアヴリルなんです。
違うスタッフが働いていようがアヴリル。
日差しが強い夏の昼下がりでもアヴリル。
梅雨でジメっとした湿度の高い日もアヴリル。
クリスマスイヴだろうがアヴリル。
土日祝日もアヴリル。
年末年始もアヴリル。
なんかもう最近はそのお店の前を通っただけで、笑いが込み上げてきて半二ヤケ状態になってしまうんだよね。だからといって決してアヴリルを馬鹿にしてる訳じゃなくて、どんだけ聴き込んでんだよ!っていう笑いなんだけど。で、流石に今日そのお店の前を通った後に、色々と考えてみたくなったんです。これはどこかの一流コンサル会社がマーケティングした結果、ファンシーショップでは販促用BGMとしてアヴリルを流すのが鉄板だというリサーチ結果が実はあるのかもしれない。その結果に基づき店長もしくは店舗の方針で、スタッフは嫌々アヴリルをBGMとして使用しているのかもしれない。あまりにも「girlfriend」を聴き過ぎたことにより精神的な支障を来し、こっそり嗚咽しているスタッフもいるかもしれない。
なんて勝手な想像をしてたんだけど、やはり店内BGMって重要ですよね。
ちょっと前にディスクユニオンで中古CDを物色していたら、MINOR THREATが突然掛かり出したことにより、無駄にテンションがあがってしまい、買う予定がなかったCDをズバズバと手に抱え、曲の勢いに身を任せた結果、そのままレジまで直行してしまった経験があったりするのですが、そんなことを思い返していたら、日常生活における様々なシチュエーションに合う効果的なBGMを勝手に考えてみたくなりました。
Deathgrind And Grindcore Bands
立ち食いソバ屋とか、混雑時のファミレスなど、客の回転率をあげたいときはグラインドコアが効果的です。曲が鬱陶しくテンポも早いから、客は早くメシを済ますに違いありません。そして重厚な音圧を浴びたおかげで気合が入り、食後の仕事もきっとはかどることでしょう。お店とお客、どちらにとっても良い結果をもたらします。
Mum - The Island of Childrens Children
嫌煙ブームによりタバコを吸う人間は社会的にも肩身が狭く、タバコが吸える喫煙ブースは肩身と同じく狭いスペースのため、喫煙者で溢れかえりギュウギュウな状態なんで居心地がかなり悪いです。喫煙ブースがあるだけでも有難いことなんですが、せめてタバコを吸ってリラックスしたいときには、Mumのようなあまーい音楽を聴いて息抜きしたいもんです。
Jeff Mills - The Bells
本屋はミニマルが的しています。何故ならアッパーな4つ打ちを聴くことにより、集中力が高まります。そして昂揚した精神状態になるため、ポジティブな思考で素敵な本選びがきっとできるはずでしょう。
シチュエーションに合ったBGMを考えることも面白いけど、シチュエーションに合わないBGMを考えてみるのも面白いです。
北欧の家具を扱っている家具屋で北欧ブラックメタル。
(IKEAとか最高ですね)
中華料理屋でフェラ・クティ。
(中国 VS ナイジェリア)
インドカレー屋でビーチボーイズ。
(激辛サーフミュージック)
割烹料亭でエミネム。
(和食 VS 8MILE)
タイ料理屋でK DUB SHINE。
(もしトムヤンクンが辛くて泣いているやつがいたらー、すぐに俺に言えー)
etc.....
そういえば、よくお洒落なラーメン屋でジャズが掛かっていたりするけど、そんなお洒落なBGMなんてさっさとやめて、フランク・ザッパを掛けた方が、混沌とした気持ちが払拭されて、煮玉子の一つでもトッピングしたい気分になってくると思うよ!
まったく根拠のないことを好き勝手適当に言ってみましたけど、
職業:ショップBGMプランナー、もしくはショップBGMアドバイザーみたいな職種できないかな?手取り50万ぐらいで・・・。採用試験とか面接とかいちいち面白いに違いない。
でも、冷静に考えると著作権ヤクザのジャスラックさんが著作権使用料払えってうるさいだろうから、ビジネスとして考えると難しそうですな。ジャスラックと包括契約しているUSENを利用した方が楽チンだろうしね。
下記参考までに
それは違法行為ですよ:店内のBGMに音楽CDを再生
BGMとしての店舗での音楽利用について、使用料を徴収するようになりました。例えば、店舗面積が500m2までならば年間6000円、1000m2までは年間1万円、3000m2までは年間2万円、6000m2まででは3万円、9000m2までは4万円、9000m2を超える場合で年間5万円と、六つに区分されています。何曲かけたかではなく、店舗面積に応じて価格が変わります。
週刊ダイヤモンドの批判記事
使用料の徴収方法についても問題点として挙げた。「JASRACの職員が営業中の店に入り『ドロボー』と大声で叫び営業妨害とも言えるやくざまがいの徴収方法を取った」「年間の利益が20万円弱の店に550万円もの使用料を徴収した」という事例を紹介している。
(日本音楽著作権協会 - wikiより抜粋)
そういえば、今日スタジオボイス(VOL.311/2001/11)のエレクトロニカ特集号を中古で買ったんだけど、小田晶房さんも店内BGMに触れたレビューを書かれていたので、このブログとネタが重なってちょっと嬉しかったです。
私はベジタリアンじゃないけど、小田さん(map)がやられている「なぎ食堂」に今度行ってみよう。
一度お話した機会があったけど、もう覚えてないだろうな・・・。