オマージュとかパクりとか、正直どうでもいいし、どっちでもいいや

ここ数日アクセスが10倍ぐらい増えたなーと
思って調べてみたら、これが原因みたい。

SEALDsのTシャツが、
やれパクりだ、オマージュだ、元ネタがシリアルキラーに関係している!
とかなんとか話題になっいて、


SONIC YOUTH「Goo」ジャケの知られざる意味
http://d.hatena.ne.jp/sun_ra47/20100109#p1


わたしが昔書いたこの記事がツイートされていたりする。


オマージュとパクりの違いとか、
その境界線は捉え方によって曖昧になるので、
考えるだけ無駄なような気もしているが、
なにかを創作する際に、


・オマージュ
・パロディ
・カバー
・コピー
・リメイク
・サンプリング
・インスパイア


なにかしら上記の要素にぶつかってしまうのは、いたしかたないような気もしている。
色々な表現方法がやり尽くされたこのご時世に、0から1を生み出すことは難しい。

わたしは引用好きだし、
ブログタイトルを考えるのが面倒だったから、
Throbbing Gristleのアルバムタイトルから引っ張ってきたし、
hatenaのアカウント名はSUN RAとMOB47を繋げただけだし、
アイコンはSHAGGSだし、
自分が好きなものという理由だけで、深い意味もなく使っているが、
もし、その所有者から「使うの辞めろ!」ってクレームがついたら即座に消しますし、
不快にさせたことを謝ります。


ちなみにSEALDsのTシャツを作っているブランド名は、12XU(WIREの名曲)ですね。
https://12xu.stores.jp/items/55e157a486b18895440000f7


とりあえず、このブログで政治的な発言をするつもりもないし、
パクりとオマージュの違いについて、深く考察しようとする気力もないので、
このままなんとなく思ったことを書いていきたい。


ジーンズについて、そんなに興味がない人でも、
この赤タブとアーキュエイトステッチ(ポケットの刺繍)は見おぼえがあると思います。


リーバイス レッドタブの歴史
http://www.longhorn-imports.com/history-of-redtab/


上記リンク先に詳しく記されていますが、
リーバイス社の社員が市場調査をする際に、
リーバイスの模倣品が多くて、当時ロデオ大会などで遠くから見てもそのジーンズが
自社製品だということを、手っ取り早く認識するために赤タブがつけられたそうです。
日本国内でも一時期のレプリカには、赤タブとリーバイスにそっくりなカモメ型のステッチがポケットに施されていたけど、
リーバイス社が商標・特許侵害を訴えていく姿勢もあり、
国内のレプリカ製品もやがて自主規制をしていき、
今ではあまり使われなくなってしまったのは、ジーンズ好きにとって残念なことであるけれど、
ビジネスとして考えると、リーバイス社にとってはオマージュとか通用しないってことですね。


ヒップホップのサンプリングもジャンルは違えど、同じようなものなのかな?

Souls of Mischief - Cab Fare

Bob JamesAngela」使いのネタですが、最高ですね。
この曲の原盤使用料をBob Jamesに払っているのかまではしらないけど、
80〜90年代のヒップホップは無許諾でサンプリングしまくっていた時代。
少なからずこの時代にはサンプリングがあってこその、唯一無二の面白さはあったと思う。
原盤を持っている会社からしてみると、
「ただでネタを使ってんじゃねーよ。製作費がすげーかかっているんですけど。」
と訴えたくなる気持ちは分からなくもない。

後にとんでもない使用料を裁判で請求してる事例もあるし。

でもな、考え方次第だけど、「Cab Fare」を聴いたことにより、
私はBob Jamesの音源を買ったりしたので、原盤所有者にとってサンプリングされることは、
メリットもたくさんあると思っている。


結局のところ上にも書いたけど、
音楽とかファッションとか、その他なんでもいいけど創作物に対して、
オマージュやら、サンプリングやら、パクりやら、色々と物議を醸し出すことが多いけれど、
シンプルな話で、世の中が勝手に騒いで「パクりだ、やめろ!」って言ってきたことに関しては、
作り手に確固たる信念があるのなら、無視すればいい。
だけど、著作物を所有する人から「使うのやめろ!」って言われたのなら素直にやめるべき。

が、それでも尚、サンプリングだったり、オマージュだったり、コピーをしたければ、
まずは著作権所有者を納得させられるよう、命がけで許諾をとればいいじゃない。
それがダメだったら諦めればいいじゃない。そうすれば無駄な軋轢もなくるかと。
ただし、販売物ではなく個人で楽しむ範囲であれば、許可なく好き勝手やっていいと思うし、
どうしても無許可で販売していきたいのなら、
訴えられてもよいという覚悟と、使用料をのちのち請求された際に対応できる財力があれば、
なにをやっても自己責任になるから、よいのでは。


ってことを考えてみたけれど、
最近の世の中、元ネタの情報等が簡単に晒されていくから「引用」ってことにたいして厳しくなって、
遊び心が減ってしまったーなーというのが、正直思うところである。

パロディ音楽の第一人者、アル・ヤンコビックがもし今の時代にデビューしたとしたら、
はたして、当時ほど話題になれただろうか???