ここ数年まったく本を買わない。そして読まない生活を送っていたから、久々に本でも読もうと思って自宅の本棚をチェックしてみたところ、「nu 01号」という単行本をみつける。
この単行本を買った記憶も読んだ記憶も抜けきっていたので、読み直すにはちょうどいいかもと思い読み始めてみたら、当時(2004年)この単行本を読んでいたときの記憶が少しだけ蘇ってきたけど、あきらかに今の自分の方が4年間分の知識が増しているので、当時読んだときよりも面白く読めました。


nu 03

nu 03

アマゾンのリンク、01号が売り切れだったので、03号を。


「nu 01号」のメインは宇川直宏さんと岸野雄一さんの対談なんだけど、宇川さんの頭の回転の速さと的確な表現に痺れました。ざっと読み終えたところで、いくつか気に入った箇所をメモっておくことに。




パチンコ屋はハーシュノイズ垂れ流しな空間で、アメリカのカジノはアンビエントでミニマルな空間だと宇川さんが発言。
それに対して、岸野さんはパチンコ屋はシャブだと・・・w


この例えはすげーな。カジノなんて行ったことないけど、確かにゲーセンに設置されたスロットコーナーですら照明暗くてボタンの音とかいちいち気持ちいいもんなぁ。
それに比べてパチンコ屋なんて、ほんと酷いもんで陳腐なユーロビートが爆音でかかっているところに、玉の音はうるせーし、台のBGMは射幸心を煽るような下品な音響(キューインッ!!!!ってやつね)使いまくりで混沌とした空間になっているw
個人的にはパチコン屋のノイズ、好きなんですけどね。
どうせなら、負けているときにすげーイライラしてくるから店内BGMでABRAHAM CROSSとかSTRUGGLE FOR PRIDEとか使ってほしいわ。



あと、この二人の対談でやたら戸川純が話題にあがってくるんだけど、それがいちいち面白かったなぁ。
TOTOのウォシュレットのCMキャラクターに戸川純が抜擢された話しになって、ジム・オルークが歌姫として戸川純を崇拝しているイメージがウォシュレットをフィルターとして理解できたとか(無茶苦茶だなw)、更には宇川さんが引っ越した自宅にウォシュレットがついていたのが嬉しくて弄ってみたら、かなりEQ的だったという話になって、身体に直接及ぼす刺激をつまみで細かくコントロールできるでしょって話で、鼓膜を振動させて快楽中枢を刺激するのか、肛門腺を刺激して快楽中枢を慰めるのかの違いであって、結局は似たようなことだと言ってました。
こんな例え出来る人って、やっぱ狂ってるなー。こういう発想に普通はたどりつかないし、正直たどりつかなくてもいい気がするけどねw



角谷美知夫さんの「腐っていくテレパシーズ」についても触れてたから、久々に聴きたくなりました。
サイトがメンテのまんま数年経っているのが心配なDAS GEMEINEのYさんに激推しされて買ってみたものの、全然聴いてなかったんで・・・。


単行本の後ろに「nu」のURLが書いてあったから、勝手な想像でどうせ廃刊してアドレスエラーになっているんだろうなーって思いながらURLを入力してみたら、サイトが継続していることにびっくり。

http://nununununu.net/


サイトをみてみたら、なんと「はてな」をつかってブログを書いていたので、さらに驚く。
さっそくアンテナに追加したら、200人近い人がアンテナに入れていた事実にまたしても驚く。


うぬ?でもよくよく考えると200人って多いのか?それとも少ないのか???

http://d.hatena.ne.jp/nununununu/